◆相原の特色として、よく聖研の多さがあげられる。四福音書を平行で読み始めてから、使徒、書簡およびトピック毎と多くの箇所を扱ってきた。始めた当初は、全体で行っていた聖研も、現在では、兄弟クラス、姉妹クラス、シニアクラス、初心者クラス(求道者)の4
クラスが学びの後に行われている。相原式聖研の特色であるStep1,2,3 方式は、決まった答えや結論を持たずに読み、聖書本文の理解を飛び越して、いきなり解釈・適用に入らないためのルールを定めた。ルールに沿い参加者の一人が事前に問題を作成する。当初は、稚拙で的を外していても、主体的に聖書を読むことで、実に読む力がアップする。作成者に模範解答を要求していないので、作成者自身の疑問がそのまま質問として登場する場合もある。
◆相原流の聖書の読み方があるとするなら、「点線と実線の聖書解釈」である。Step1 で確定した争いのない部分、例えば「信仰による義」は、実線。ここに異を唱えることは認めない。しかし、Step.2
で分かれた意見は、その妥当性があれば受け入れるか完全に否定はしない。つまり、争いの余地があるのだから点線(グレー)。例えば、「選びの問題」は点線。この部分を押し付けたり、否定したりしてきたことが教会の問題と思う。教会をまとめるために一つの解釈に統一すると一見まとまったように見えるが、ほころびが生じる契機にもなる。特に、Step.3
の領域である、聖書に具体的に書いてない礼拝の形式等を、あたかも聖書が言っているかのように語るのは問題である。答えが決まっていて誘導するようなテキストでは、合わない人には苦痛である。違った意見を受け入れる勇気、一方で絶対に譲れない部分は共通で持てるようにする努力こそ聖書研究の真髄ではないか。〒194-0211
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